翻訳の種類

一般的に翻訳は「機械翻訳」と「人力翻訳」とに分けられます。
機械翻訳は、短時間で大量の文章を無料もしくは安く翻訳することが可能ですが、品質に問題があるものが多い ので、「何が書かれているか知りたい」「それほど重要ではないもの」「予算がないとき」などには有効です。 また特許や似たような用語がたくさん出てくる翻訳案件では、TM(Translation Memory)の活用も推奨します。 機械翻訳またはTMとのハイブリッドで行うことにより、人間が判断するより早く安価に翻訳することが可能です。 しかし品質を要するもの、人間の判断が必要なものでは、一般的に人力の翻訳をお勧めします。


クラウド翻訳とは

人力翻訳を発注する手段の一つとして「クラウド翻訳」という仕組みがあります。
一般的な翻訳は、翻訳会社などのエージェントに見積もりを依頼して発注するという手間が発生し、人間を介する ため少量の案件を依頼しづらいというデメリットもあります。
一方でクラウド翻訳は、見積や発注はすべてシステム上で行われ、翻訳作業は人力で行われたうえで、 納品まですべてオンラインで完結します。
特にエージェントが対応できない時間帯(夕方以降、翌朝の始業時刻まで)でも依頼することができ、また、 エージェント会社に依頼するより短時間(ものによっては最短30分)で納品できることもあるので、急ぎの案件にも 便利です。


クラウド翻訳の上手な依頼の仕方

翻訳を単なる言葉の置き換えと考える人もいますが、目的や用途により、直訳なのか意訳が良いのか異なりますので、 どういう目的で使う文章なのかをあらかじめ伝えることが重要です。
また言語によって文字数が違ってくるため、翻訳した文章のボリュームが当初と変わることがあります。特に印刷物の 場合は、想定外のレイアウト変更が必要となるなどのトラブルも考えられますので、念頭に置くようにするとよいでしょう。

多くのクラウド型翻訳サービスは、見積の段階でユーザーが条件や要望を指定できる仕組みになっており、 結果的にニーズに合致した翻訳サービスが提供されるようになっています。
しかし最終的に自分の目的に沿った、高い品質の翻訳をしてもらうためには、多くの情報を提供することが不可欠です。 コメント欄やメッセージ機能などを使い、イメージしている用途や使い方などを提示するようにしましょう。 また、参考資料、参考URL、用語集などを提示すると、なおよいでしょう。